猫は、水が苦手な生き物です。それでもこの家の2匹は、毎晩のお風呂の時間になると、声をかけなくても自分からやって来ます。
誤解のないように書くと、2匹が湯船に入るわけではありません。入るのは人間だけ。猫たちは湯気の集まる場所に座って、スチームの中で目を細め、家族のそばでくつろぎます。家族のあいだでは「サウナ」と呼ぶこともある時間です。

水嫌いという本能を飛び越えてまで、なぜ一緒にいたいのか。その答えは猫たちにしか分かりません。ただ、あったかさと、家族の気配と、静かな時間。その全部が、嫌いなはずのものの向こう側にあるのでしょう。
この儀式は毎晩繰り返されるので、記録も毎日撮り直しが利きます。同じ場所、同じ角度で。これから少しずつ、このセッション録に残していきます。